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じゃがいもは、保存がきいて煮ものなどの和食からサラダ、ポテトフライなど料理全般に使われるナス科ナス属のおなじみの食べ物。江戸時代にオランダ人によって長崎に持ち込まれた時、ジャカルタ(インドネシアの首都)がなまってジャガイモと呼ばれるようになったいわれは、多くの人が覚えている話だ。
明治期の北海道の開拓が盛んだったころ、函館の川田男爵という人がアメリカから導入して広めた「男爵薯(だんしゃくいも)」と呼ばれる種類が今でも多く生産されているという。
じゃがいもの栄養価は高く、たくさん含まれているビタミンCは、でんぷんに包まれているため熱にも壊れにくいとのこと。また、ビタミンB1、B6も含み、ミネラルではカリウムや鉄を含んでいるほか、食物繊維も豊富で、ドイツやロシアなどでは日本の米のように主食だとか。(土屋)
夏の風物詩として観賞用に育てている人も多い。ムクロジ科のつる性1年草で、原産地の熱帯では多年草とのこと。
夏の暑さの中で、ほうずきに似た緑色の風船のような実が揺れると涼しげに見える。秋になると殆んどの実は茶色くなり、茶花として珍重されるという。指で実を押すとポンと音がして割れ、中には小さな黒っぽいところに白いハート型の模様が入った種が出てくる。花言葉は、「ふくらむ夢」「多忙」(土屋)
長野県でもビワを植えている家は多く、ほうっておくと7~8mの大きさに成長するという。バラ科の常緑高木で中国原産。実はもちろん美味しいが、葉に薬用成分が多いとのことで、最近では美容・健康にお茶などのコマーシャルが目立つように思う。
つるっと皮をむいて、果汁したたる実を口に入れると自然な甘みが広がる。意外と種が大きく、土に埋めてほうっておくとすぐに芽が出てくるほど強い植物だ。おりしも、洞爺湖サミットの最中だが、温暖化によってリンゴ栽培が高地化したり、ビワが日本の中部以北でも栽培されるようになったりするのはゴメンだ。(土屋)
シロツメクサはマメ科の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物とのこと。近所の子ども達や幼児を連れたお母さんが、昔と変わらず公園で幸せの四葉を探していたりする。学校で飼っていたウサギにあげると喜んで食べていたのを思い出した。
ちょうど西洋ミツバチ(と思われる)が蜜を集めていて、接写したがおとなしい蜂だった。「働き蜂」は全部メスとのこと。ハチの社会は女王蜂を頂く女系で、雄蜂のことは英名でDRONEと呼び、「なまけ者・ごくつぶし」などの意味があると聞いて笑ってしまった。シロツメクサの花言葉は、幸運、復讐心、約束など。
蜂といえば、長野県内では中川村で「日本みつばち祭り」を行っているとのこと。また、蜜蜂とは違うが、地蜂(蜂の子)捕りなどの自然と子どもたちの成長を描いた映画「こむぎいろの天使~すがれ追い~」も南信の上伊那地方のお話で、観た方も多いと思う。(土屋)
夏の高原の白樺林を吹く風と表現すれば、清らかで風情を感じさせるものがある。かばのき科の落葉樹で、長野県の県木に指定されてもいるほか、立科町、富士見町などでも町の木となっている。
昔は木の材質から、爪楊枝やアイスクリームのヘラ、アイスキャンディーの棒などにも使われてきたというが、最近では、白樺を中心としたカバノキの樹液を原料としたキシリトールが、チューイングガムに使われるようになって有名になった。欧米では春先に幹に穴を開け樹液を採取するそうだ。
白樺、青空と歌い出す千昌夫の「北国の春」を作詞した、「いではく」さんは長野県南牧村出身とのこと。ふるさとを歌った歌なので、いでさんは、長野県の自然のイメージを詩に込めたのだろう。ヒットしたのは、その想いが多くの人々の琴線に響いたからで、変わることのない季節や人情、ふるさとの自然を大事にしたいと願う気持ちは多いと思う。(土屋)