生協連がお送りするフォトブログです。随時更新中!
写真は、新幹線の橋脚に4分の3ほど出来上がった巣で、夫婦のツバメがひっきりなしに土を運んでいた。ツバメは台湾、フィリピンや東南アジアで越冬し、夏鳥として春先に飛来する野鳥とのこと。
ツバメが低く飛ぶと雨が近いなどと言われ、人の暮らしとも深い関係があったと思う。米などの穀物を食べず、蚊やハエ、アブなどの害虫を食べるため、益鳥として家に巣を作られるとかつては縁起がいいと喜ばれたが、今は糞が落ちるなどで迷惑がられるとも聞く。日本で生まれて何千キロも旅をして、またふるさとの家に帰ってくるツバメ。もし軒先に来たら、巣作りをじゃまするのではなく、工夫して身近な生き物と一緒に生活するという気持ちを育みたいものだ。
もう少ししたら、皆でそーっとかわいいヒナを見に行こうと思う。(土屋)
ヤギといえば、近所で飼っていたとか、ちょっとクセのある山羊乳を飲んだという年輩の方々も多いが、今は近隣でも見ることが少なくなった。
昔、童謡の「やぎさんゆうびん」をみんなで歌いながら「ちり紙」を食べさせたことがある。白ヤギと黒ヤギがお互いの手紙を食べてしまうことが無限に続く歌なので、いつ止めればいいんだろうと思ったりした(笑)。もっと古くには、「めえめえ児山羊(こやぎ)」という童謡があり、安曇野市豊科(旧豊科町)出身のドイツ文学者で童謡作家の藤森秀夫さんという方が、大正10年に作って児童文学雑誌『童謡』に発表したものだという。同市豊科の文化ゾーン「武蔵野の小径(こみち)」の一角に童謡碑もあるとのこと。
最近では「あらしのよるに」のようなヤギが主人公の話もあるし、グリム童話「おおかみと七匹の小ヤギ」は有名だよね。弱いけれどけっこう強い感じのヤギ。でもヤギの眼はちょっと変な感じ。(土屋)
標高の高い地域や寒冷地では、すでにゴールデンウィーク中に田植えが終わっているところも多い。棚田や小さな田んぼ以外はほとんど機械植えとなったので、苗代も田植え機に合わせた作り方をされている。
写真の白いネットの中には、3~4センチに伸びた苗が見えていた。この時期の苗づくりが後々の稲に影響を与えるそうで、遅い霜や土砂降りの雨、ウンカなどの害虫も大変心配なのだとか。
調べてみると、戦前に画期的な方法を開発したのが、長野県軽井沢町の荻原豊次さんという方で、何年も試行錯誤を繰り返し「保温折衷苗代」という革命的育苗法を開発したのだという。数年前にはやったプロジェクトXのような話だが、この方法が改良されて全国に広まり、日本の稲作の重心が北日本に大きく移動したといっても過言ではないとのこと。
素晴らしい先人がいて、長野県人として誇らしい気分になった。(土屋)